実行委員会は小5から中学生まで。

3歳〜80歳代の多世代協働の「まちづくり」

子どもがつくるまち・むさしのミニタウン(東京都武蔵野市)

【写真】

二〇〇三年けやきコミュニティセンターで「地域での子育てって?」懇談会を開催。家庭や学校ばかりでなく地域社会も繋がりあっての子育て、そして子どもが受身で参加する単発のイベントではなく子どもが参画できる取組みについて模索。二〇〇五年「ミニミュンヘン」に出会い、「これだ!」と思い動き始める。

子どもたちから「サイコー!」の言葉が出た。中1の子たちが先頭集団。事務局は大半が親世代であり、けやきコミセンを拠点とする地域活動をベースに○○ちゃんのお父さん、△△君のお母さんもスタッフ。校長先生のご理解で2日間小学校を会場に(時間を掛けて準備ができた)。ある時は子連れ、ある時は介護、資金調達は始めて、書類作りは苦手、のアナログ主婦集団の長所・短所を併せ持つ。日頃の関係の蓄積と有形無形の子どもへのまなざしが今後のまちづくりの力になっていくことは確実。

当日のまちの様子

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開催までの道のり

大人6名の「子どもの参画をすすめる会」が、実行委員会をよびかけて発足。中学1年の5人による役員集団(実行委員会の委員長はじめ役員は子ども、事務局をおとなが担った)が生まれた。はじめ高校生を探したが、地域の中では捕まらず、中学生は部活で忙しい、ならば小学生から・・と手探りの末、2006年の「ミニさくら」のバス研修で約30名の子どもが参加した。「こどものまち」の楽しさを体験し、「自分たちでもやりたい!」となった小学5年生以上の実行委員が準備と当日店長を体験した実行委員で1年間活動してきた子どもたちは、WS研修を経て当日をむかえたのでの意識が一般の子どもたちとは違っている。実行委員の子どもたちがそれぞれ担当のブースを持ち、店長として当日自分の担当ブースを運営していくやり方であったので、交代できる仲間が足りなかったことを子ども実行委員が痛感した。一般の子どもたちに2日間でどのようにまちづくりに係わってもらえるか。参画する子どもを増やすことが、子ども実行委員自身の次の課題となっている。ともあれ、ここまで来れたのも、実行委員会の役員(子ども5人)と事務局(おとな6人)が合同委員会を持つことで、意思の疎通、状況の把握、共通理解が進み体制が出来上がったと考えている。

なお、報告集の編集にも子どもたちが活躍し、編集委員に中高生3人が、開催当日も子ども特派員が取材や編集をしてくれた。